消火器について

消火器は、みなさんが一度は見たことがあると思います。しかし、その使用方法はご存知ですか?「いざ!」というときに役に立つ消火器ですが、使い方を知らなければただの置物になってしまいます。ここでは、消火器について簡単に紹介してみます。

消火器の使い方

消火器を備えよう!

こんな消火器は危険!

悪質訪問業者に注意!

消火器の使い方

1 まず、黄色の安全栓を上方に完全に引き抜き。

 次にホースをはずし、火元に向けます。ホースの先のキャップは、はずさなくても大丈夫です。

 レバーを強く握って、手前からホウキで掃くように徐々に近づき消しましょう。

注意事項

 ※火の根元をねらって掃くように消火薬剤を放射してください。

 ※室内で消火活動をする時は、部屋の開口部を背にして放射してください。

 ※屋外で消火活動をする時は、風上から放射してください。

 ※炎が天井まで拡がったら消火は危険です。速やかに避難してください。

  ※大声でみんなに助けを求めることが大切です。

消火器を使うときのポイント

1 火元から約2〜3mの距離で消火してください。(近すぎると危険ですし、遠すぎると効果的に消火することが出来ません。)

2 消火器の放射時間は10数秒程しかありません。また、圧力ゲージの付いていないものは、1回レバーを握ってしまうと中身が無くなるまで止まりません。

3 消火するときは、いつでも避難出来るように逃げ道を確保しておきましょう。

4 天井に燃え広がってしまった場合は、消火をあきらめてすぐに避難してください。

5 使用済みの消火器や古くなった消火器は産業廃棄物となりますので、処分する場合は専門業者に引き取ってもらいましょう。詳しくは電話帳に掲載されている消防用設備の専門業者に確認してください。

※ 消火器には、必ず使用方法や適応火災が表示されていますので確認してください。

 

消火器を備えよう!

○家庭で火事が発生したら、次の順で行動しましょう。

・ 火元を早く発見

・ 素早く消火

・ 119番通報

・ 危険を感じたら避難

消火器は初期消火に最も有効です。火災を最小限に食い止めるため、家庭に備えましょう。

○消火器はこんなところに設置してください。

・ 一目につきやすい玄関

・ 階段近くのジャマにならないところや踊り場

・ 台所の入口、火を使う場所の近いところなど

※消火器は物置などにしまい込まず、住居内の目につくところに!

 

こんな消火器は危険です!

 ・ 本体やキャップなどにサビ・変形がある。また、塗装がはげている。

 ・ 操作レバーが変形している。

 ・ キャップがゆるんでいる。

 ・ ホースの先のホーン内部に、異物が詰まっている。

 ・ 安全栓がレバー固定装置から外れている。安全栓が無い。

 ・ 使用済表示が不自然になっている。

 ・ ゲージ付きの蓄圧式消火器は、指示圧力計が破損している。

 ・ 消火器に明示された使用期限または使用期間を過ぎている。

 ・ 捨てられていた消火器、放置されていた消火器

消火器の耐用年数は、「製造物責任法(PL法)」により、各製造メーカーの設計思想に基づき安心して使用出来る期間を「消火器本体」や「パンフレット」に表記してあります。その年数を過ぎた消火器はもちろん、耐用年数内であってもサビ、腐食、変形、キズがある消火器は強度上危険ですので、専門業者の点検を受けて、その指示に従ってください。

訓練に古い消火器を使ったために、本体が内部の「加圧ガス容器」の圧力に耐えきれずに破裂し、残念ながら人身事故に至ったケースも報告されています。古い消火器は、たとえ訓練でも決して使わないでください。また自分で分解したりすることもおやめください。

○定期的に消火剤などの点検をしてください。

概ね5年を経過すると、性能・機能が低下することがありますので、家庭など点検義務の無いところでも5年を目安に点検してください。点検・廃棄については、販売店または各製造メーカーにお問い合わせください。

 

悪質訪問業者に注意!

○消火器の訪問販売や不適切な点検に注意してください。

最近、消防職員や消火器製造メーカー、点検契約業者などを装った消火器の悪質訪問販売や不適切な点検によるトラブルが多くなっています。

1 個人・一般家庭での主なトラブルの内容は・・・

(1)消防署のほうから依頼を受けたと訪問する。

(2)高い価格で販売する。

※一般家庭に消火器を置かなければならないという法的義務はありません。

※消防職員、市職員が消火器を販売したり、業者に依頼したりすることはありません。

※トラブル防止のポイントとして、身分証明書などの提示を求め、はっきりと拒否しましょう。

※契約書にハンコを押したりサインをしないようにしましょう。

 

2 事業所での主なトラブルの内容は・・・

消火器製造メーカーや従前点検業者を装い、点検整備や消火薬剤の詰め替えを実施し、高額な代金を請求する。

代金の請求を拒むと高圧的な態度をとられたり、消火器を返還しないと言われる。

※トラブル防止のポイントとして、電話でのアポにすぐに承諾しない。まずは正確な社名を確認しましょう。

みだりにサインをせず、業者に身分証明書などの提示を求め契約業者でないときは点検を拒否しましょう。不審な点がある場合は契約業者に確認しましょう。

「契約書」を「消火器預り証」「作業確認書」と偽って、サイン・押印を求めてきます。そのような時はすぐに応じず、かならず内容を確認しましょう。

請求金額の値引きを要求すると、契約を認めることとなるので、絶対に言わないようにしてください。料金をその場で支払ったり、払う約束は、絶対にしないことです。

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